2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『モーツァルト』

小林秀雄。なんとなく読んでみる。文章の配列が良いためか、なんとなく理解できてしまうところが怖い。 「つれづれ」という言葉は、平安時代の詩人らが好んだ言葉の一つであったが、誰も兼好のように辛辣な意味を、この言葉に見付けだした者はなかった。彼以…

マイルス、コカイン、折口先生

昨日読んだ本で気になったところ。 ……一九七七年の一年間、マイルスがスタジオに入ったとする記録は一切残されていない。それもそのはずで、この時期マイルスは自宅に閉じこもり、コカインとアルコールと睡眠薬を飲みつづけ、ほとんど廃人と化していた。/た…

調子の悪い人は読まないで

読み終わったらちゃんと書評するけど、つくづくすごいな。次の引用、調子の悪い人は読まないで。鶴見俊輔『夢野久作』より。 その牡犬を地均(じならし)した御宮の前に生き埋めにして、首から上だけ出したまま一週間放ったらかして置くと、腹が減ってキチガ…

調子がわるい

自分が価値のない人間であるように思えてきた。そう思ってしまうのは、自分が価値のある人間であると考えているからだ。でも、そうだったっけ? 本当は自分の価値なんて意に介さないで生きていきたいし、非生産的に生きていきたい。企業社会に勤めることはな…

ダメだ

最初のは書き込みがあって105円だった。たぶん「立川志の輔」って書いてある。当世人気噺家写真集 高座の七人 (講談社文庫)作者: 吉川潮,橘蓮二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る超ジャズ入門 (集英社…

健康

体調が悪い。何かが限界に達しつつある予感がする。限界に達する前に休まないといけない。変に忍耐力があるだけに、かえって休む必要があると思う。(「休む」というのは、自分のなかの心理的なハードルを下げることだ。下げているつもりだが、下がりきって…

雑誌ねえ…

週休7日のネット小説家こと融通空間(http://d.hatena.ne.jp/Hiroumix/)(『良忍』好評連載中)が、雑誌の購読歴を発表している。なるほどね。よく読んでるね。 私といえば、中高時代は体育会系だったから、エロ本とバスケ雑誌しか読んでないよ。姉と妹が…

exhausted

文章がへたくそすぎて、サイアクな気分。 自分に嫌気がさす。

『論座』を立ち読み

今月号の『論座』を商店街の本屋で立ち読みしていたら、私の第二の師匠の論説が載っており、しかもすごい力のこもった文章で、衝撃を受けた。というか、まじめに切実な問題だ。こういう正論が世論を形成していくのでなければ、未来は悲観的なものでしかない。

ストレスが溜まると…

ストレス溜まるとやっぱり雑読してしまうな。考えたところでなんのトクもないような浮世離れしたあれこれについて、ああでもないこうでもないと、ただひたすらに考えているのが、一番の快楽だな、やっぱり。 今日読了した本(のうちの浮世離れしていない一冊…

水木しげる

名著。ラバウルの土人達との付き合いは、さらっと書いてあるけれど、なかなか感動的だと思う。 中学生のとき、『河童の三平』を何回も繰り返して読んでいた。そのときの感触みたいなものを思い出した。 「……競争しなければバカになると、おびえることはない…

CD

その後、銀座で蕩尽する。Bags Grooveアーティスト: Miles Davis出版社/メーカー: Ojc発売日: 1991/07/01メディア: CD クリック: 11回この商品を含むブログ (22件) を見るRelaxin' with the Miles Davis Quintetアーティスト: Miles Davis出版社/メーカー: O…

『戦艦ポチョムキン』(1925)

で、今日は何をしたのかというと、『戦艦ポチョムキン』を観に行ったのだった。ソ連、1925年。セルゲイ・M・エイゼンシュテイン監督。アレクサンドル・アントノフ、グリゴーリ・アレクサンドロフ、ウラジミール・バルスキー。双葉十三郎『外国映画 ぼくの500…

ゴールデンウィーク?

昨夜の阪神の劇的勝利は素晴らしかった。矢野の3塁ゴロがキャンバスに当たって外野を転々。四球で2塁にいた久保田がホームイン。巨人ファンのショックは甚大。うれしい。 さて、一昨日の阪神が工藤に完封負けを喫した日の昼過ぎ、私はひさびさに勉強でもし…

3.5

今日も内容の薄い一日になってしまったが、まあ仕方がない。イチイチくよくよしない。 それより阪神が巨人をやっつけたことのほうが大切だ。関本がホームランを打ったらしい(まだ映像では確認できていない)。関本も、今年は藤本の調子が良いので、けっこう…

『マルクスに凭れて六十年 自嘲生涯記』(1983)

岡崎次郎著。一週間前、第一書房にて600円で購入。呉先生『犬儒派だもの』でも非常に美しい文章で言及されているが、この値段だったら、欲しい人なら飛びつくんじゃないかな? 何通りもの読み方ができる情報量無限大の内容だが、まずは、旧制高校(大学)の…