日常

阿辻哲次『漢字を楽しむ』(講談社現代新書)の第二章は、目から鱗の内容だった。教育現場で罷り通っている(「当用漢字字体表」に由来する諸々の)拘束力の非本質性が批判され、漢字の字形・筆順、トメ・ハネについて、もっと自由に捉えてよいのだと説かれ…

NHKスペシャルの「女と男」の番組を見てみたら、完全にトンデモ番組だったので、逆に目が離せなくなった。女性脳科学者が間違った人類学的推測をしたり、妙な男性学者が女のウエストを測ったりしている。「感情的な女脳と自己中心的な男脳の実例提供?」…

風邪で耳は聞こえず、食べ物の味はせず、声は井戸から這い上がってきたサダコみたいな調子になっていたところに、昼頃、セールスの電話。「投資しませんか?」と言ってくるので、「はい?」と聞き返したら、「お風邪をめされていますか?」と尋ねてくる。遊…

風邪で完全にダウン。朝鮮民族の謎がだいぶ解けた。 夜、最近近所に出来たラーメン屋に入ってみる。新しいラーメン屋を開拓するのは何かと勇気が必要だけど、どうやら流行っているみたいだったので、マズくはないだろうと思ったのだ。ところが鼻がつまってい…

『グーグーだって猫である』で鼻をグズグズさせていたら、ものすごく映画に感動している人みたいになってしまって、「これってどうなんだろう?」と思ったのだが、まあいいやと開き直って、ここぞとばかりに感動したふりをしてやった(そうやって鼻をかんだ…

Hiroumixとともに恩師のU先生にお会いする。那智の滝から捨身行を敢行し、即身成仏したと伝えられる修験道の行者の評伝を送って頂いたので、その御礼など。83歳のU先生は「60代、70代はまだ蕾(つぼみ)、80代で花が咲き、90代で実がなる」という言葉を励…

梅田で郵便屋K、役人K、自営業Gと新年会。利権色の濃い郵便事業の労働実態を聞いていると、Kには悪いが、ここにはメスが入れられねばなるまいと思う。それに仕事の仕方から考えて、こうした単純作業に接近する労働分野では、十分にワークシェアリングが…

騒動の収拾を図るべく、冷静な話し合いに向かない当事者(キミーら)を置いて、一瀉千里。二時間半ほど話して、問題を解消。色々なこともわかり、深い話が出来たので、結果としてとても良かった、と帰宅してキミーに報告したところ、キミーも珍しく、自分の…

Mさんと京都散策。京都駅あたりでおどろおどろしい近況を聞いたあと、清水寺〜高台寺〜八坂神社の定番ルートを歩く。大混雑。さすがは地元民で、京都人ならではのこだわりも勉強させてもらった。夜、四条のうどん屋でビールを飲みながら放談。

叔母さんの所へ年始の挨拶がてら、情報収集しにいく。ふーむ、と思う。 モスで新作ハンバーガーを食べてみる。いまいち。鞄を買う。 甥っ子とはお馬さんごっこ。「おうまして」と言ってくるので、背中に乗せて「しっかり乗った?」と聞くと「しっかり乗った…

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 正月恒例の家族けんか。近年まれに見る騒動に発展。自分はアオるだけアオってから、仲裁した。

甥っ子らと遊ぶ。ミッキーマウスの絵の描き方を習得する。「スピードも老けたなぁ」と紅白歌合戦を見て思う。

墓参り。甥っ子ら、来て、一緒に遊ぶ。

帰省。心斎橋の鍋屋。N氏・Y氏(メーカー勤務)、O氏・H氏(医師)らと。近況、景気の話など。トヨタの日系ブラジル人労働者等が群馬に集結している、というのは本当か?こちらからは、グリーン・ニューディールとからめてピラミッド公共事業説の話、社会の…

パツサン。長めにしたのだが、寒い。 『ラーマーヤナ』と『天空の城ラピュタ』の関連について知る。 下のはメモだから気にしないで。インダス文明の謎ぶりは突出。 明日は何の映画を見ようかな。

ちょっとだけカラオケ。TRFなど歌ってみる。寒い夜だから。小室サウンドっていうのは、歌詞も含めて、妙ちきりんだと思う。 宮下誠『カラヤンがクラシックを殺した』(光文社新書)。著者自身の躁鬱気質が丸出しになった異様な本だが、20世紀の精神的文化的…

映画館でものすごく腹立たしいことがあり、詳細を書くと、それなりに笑ってもらえそうな気もするのだが、まあ書かないでおこう。議論レベルじゃなくて、瞬発力の要求されるイチャモンの付けあいで、相手を圧倒するド迫力を発揮するには、どうすれば良いのだ…

行かなくても良かったのだけど、忘年会。体調があまり良くない。今年はストレスが身体に来たので、最近はテキトーに過ごしているんだけど、どこが悪いとかじゃなくて、何となく気持ち悪い。 トヨタが1500億円の赤字(前年度黒字2兆2703億円)、月例経済報告…

Hiroumixに誘われて新宿ロフトへ。日本の基幹的な諸システムは甚だしく劣化しているよな、と憂国の情に駆られた。もちろん劣化の末に崩壊した方が良いシステムもあって、この不況のひとつの希望は、広告収入を減らしたマスメディアの解体にあると言える。政…

アメリカが初の(事実上の)ゼロ金利。後のインフレより今のデフレ。日銀批判をチェックするべく、中川秀直ブログをアンテナに追加(笑)。 夜、新文芸座で『人情紙風船』。独特の感覚的な作風で、この監督がもっと長生きしていたら、日本の映画界はどうなっ…

O君のすすめで買った安い中古パソコンは、使い勝手が良くて、本当に重宝している。しかし今日は電源コードを忘れてしまって、バッテリーの続く2時間しか作業が出来なかった(中古の限界)。 朝、キミーから「世の中、エライことなっとんな。お前らの時代はど…

やたらと情緒不安定なので映画館へ。引っ越ししたユーロスペースは初めて。 ベルリン・フィルが東京公演で泊まっていたのは帝国ホテルみたいだったが、帝国ホテルの部屋は案外しょぼいような気がする。調度品とかは高級なんだろうけど。 それにしてもオーケ…

些細なことが気に障り、イライラしているうちに、ほとんど全ての事が不快に感じられる危険状態に陥り、かなりヤバかった。ニューエイジ風に言うと、チャクラが閉じた状態。雨のせい?帰宅して、まったく無意味に本の並び替え作業。奇妙なことに、気が晴れた…

「イノセント・ラブ」の北川悠仁がものすごくピュアなので、圧倒される。雨の中を捨てられた子犬のよう、という凡庸な形容が例外的にも的確でありうるような奇跡的な表情で、ようやくまともなドラマに出会った堀北真希をじっと見つめる、その瞳の透き通り具…

突然思い立ってフェルメール展に赴くも、あまりの行列にこれはあり得ないと思って、国立西洋美術館の常設展を覗いて帰ってきた。16世紀から17世紀のネーデルランドあたりの静物画(ヴァニタス)、風景画風の宗教画が面白かった。ゴリアテの首をつかむダビデ…

喫茶店でケーキを食べながら、友人と愚痴ったり、駄弁ったり。友人が予想以上のお嬢であることが判明。結婚したら相手の男は大変だろう。シネマヴェーラでskmt君と遭遇。

死にかけだった上に、死にたい気持ちが加わり、気分がどうしようもなくなったので、とりあえず映画館に逃避した。 心が100%内向きだったので、映画の内容がなかなか頭に入ってこなかったが、映画が終わって、少しだけ気が軽くなった。今日は辛かった。

空気が澄んで、銀杏も黄葉して、美しい一日だった。 しかし、自分は死にかけ。

いわゆるひとつのクタクタ。しかしクタクタになっている場合ではない。 『桜蘭高校ホスト部』の藤岡ハルヒも可愛いが、『涼宮ハルヒの憂鬱』の出来が素晴らしい。涼宮ハルヒはSっぽい強引キャラだが、コミュニケーション下手な男にとっては、こちらが何も考…

作業を進めつつ、頭を抱え込んだり。もう一度モデルケースを見直すか。とにかく前に進めるしかないし、頑張るしかない。 しかしこのブログは、映画を見てないと、ほんとにコンセプトが何にも無しだな。すみません。身辺雑記、というのも違うしな。映画だって…