2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

石井輝男『網走番外地 望郷篇』(1965)

(89分・35mm・カラー)任侠映画ブームの火付け役の一人でもある石井輝男の「網走番外地」シリーズの第3作。故郷長崎の自分の組を他の組の横暴から守るべく、主人公(高倉)が奔走する。『独立愚連隊』(1959年)以来、数多くの岡本喜八監督作品にも出演した…

阿部謹也『自分のなかに歴史を読む』(ちくま文庫新刊)

この本は名著だと思う。中世人の生死の観念が、キリスト教の流入によって11世紀頃から変質するようになる。モノを媒介とする互酬的関係とヒトとヒトとの人間関係。「大宇宙と小宇宙」という世界観がキリスト教によって変質していったことがヨーロッパ文明の…

安倍首相辞意表明

安倍ちゃん撃沈。にしても最低最悪のやめ方だな。公共的観点からして、このタイミングでの辞任を擁護できる理由は一切なし。私的理由にしたって、健康問題なんて理由にならないし。死ぬまでやれよ。美しい国、ハラキリだろうが。辞任会見の内容も頭が悪いの…

ICレコーダーで録った自分の声がキモすぎて、死にたくなる。自分がこんなにキモいとは。数日前、こんなにキモい声で、変質者対策をしていた警官に話かけていたとは。カンサンジュン先生みたいにしゃべりたい。 阪神10連勝でストップ。勉強はすこし低調気味。…

黒澤明『まあだだよ』(1993)

(134分・35mm・カラー)文学者・内田百輭の半生を描いた黒澤明の遺作。脇役として登場することの多かった松村達雄だが、慕ってくる元教え子たちに囲まれて飄々とユーモア溢れる暮らしを送る百輭を見事に演じている。頭師孝雄も元教え子の一人として出演した…

29079+3401=32480ポイント。269339+32480=301819。

ICレコーダーを購入したものの基本的に機械に無関心なので、やっとこさ電池を入れ時刻設定をして、とりあえず明日以降に試してみようという感じ。あと、ホテル予約をしようと思って調べているのだが、地理感覚がないのでどの辺が適当なのかが分らない。いち…

岡本愛彦『青春の海』(1974)

(89分・35mm・カラー)放送記者からテレビのディレクターへ転身、記録映画でも活躍した岡本愛彦。劇映画では青春映画を得意とし、本作でも港町を舞台に、大人の世界に押しつぶされる若い男女の悲痛な青春を描いた。舞台俳優でアニメ「ムーミン」のパパ役の…

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『バベル』(2006)

BABEL 2006年 メキシコ・アメリカ映画 英語他 2時間13分 監督:アルハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナウ、菊地凛子、役所広司 モロッコの片隅で放たれた一発の銃弾…

ずっと頭が働きっぱなしだった。夕方、ジュンク堂を見学し、新宿末広亭へ。なかなか面白くて楽しい一日だった。阪神が4月初め以来の首位。まだまだこれからですが。 「週刊現代」の東川端参丁目さんの読書日記で、勢古浩爾が取り上げられていた。ちなみに勢…

フィルムセンターのロビーで座って待っていると、向こうから老人が「映画観ないの?」と近づいてきた。「いや、どうせすいているから、いちいち並ぶのも嫌だし」と答えると「なかなか全体状況見えてんじゃん」といきなり誉められた。「老人はダメだね。何に…

那須博之『ビー・バップ・ハイスクール』(1985)

(95分・35mm・カラー)喧嘩と恋に明けては暮れるツッパリ二人組の日常を、笑いとアクションとともに描いた、きうちかずひろの漫画を原作とする青春篇。日活撮影所出身の那須博之監督は、夫人の脚本家・那須真知子とともに、本作を第1作とする「ビー・バップ…

台風。阪神の好調に比して、自分の調子はイマイチ。一生引きこもっていたい気分。 古典を読む第二弾。古典を読むと「読まれないのが古典」ということがよく分かる。 「週刊朝日」の上杉隆氏の記事はすごく面白かった。麻生に人事権を譲り渡してしまった安倍…

田中康夫氏、民主党と参院統一会派で正式合意 9月5日22時16分配信 読売新聞 民主党の小沢代表と新党日本の田中康夫代表は5日夕、民主党本部で会談し、10日召集の臨時国会から参院で統一会派を組むことで正式合意した。/田中氏は参院比例選で当選後、8月…

古典を読み終わる。厭味なくらい精読したから、これからは堂々悪口を言える。といっても、着想のスケールはやはり凄いものがあるなあ。 「みすず書房」にある本を復刊してくれ、とメールを出したら、なんと10月上旬に復刊が決まっていた。HPにはまだ発表され…

山田洋次『男はつらいよ 寅次郎物語』(1987)

(101分・35mm・カラー)寅さんが少年の母親探しに付き添って旅立つ「男はつらいよ」シリーズの第39作。おいちゃん役は『男はつらいよ 寅次郎子守唄』(1974年)以降、松村達雄から下條正巳に引き継がれたが、本作では松村も特別出演している。軽演劇のコメ…

藤原杉雄『りんご園物語』(1950)

(46分・35mm・白黒)戦後主として日活作品に出演した下條正巳は、本作では準主役のりんご園で働く青年を演じている。みずみずしく捉えられたりんご園を背景に、さわやかな笑顔を見せる若き下條の姿が見られる。 ’50(東宝教育映画)(出)下條正巳(りんご園…

3024ポイント。3024+266315=269339。

『哲学の歴史』シリーズ

メーヌ・ド・ビランっていう人の研究動機が興味深い。途中でいきなり高山節が。人名索引と事項索引がネット公開されているのも面白い試み。造本も玄人好みですね。哲学の歴史〈第6巻〉知識・経験・啓蒙―18世紀 人間の科学に向かって作者: 松永澄夫出版社/メ…

『フラワー・オブ・ライフ』を読了。心温まる良い話だった。コミカルな学園モノだが、青春のひとときの特権性とは何なのか考えさせられる深い内容でした。フラワー・オブ・ライフ (4) (ウィングス・コミックス)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 新書館発…

ホウ・シャオシェン『悲情城市』(1989)

(1989年 台湾 159分)■監督 ホウ・シャオシェン ■脚本 ウー・ニェンツェン/チュー・ティエンウェン ■出演 トニー・レオン/シン・シューフェン/リー・ティエンルー/チェン・ソンヨン/カオ・ジエ 80年代初頭、エドワード・ヤンらを中心に、台湾映画界…

ホウ・シャオシェン『百年恋歌』(2005)

最好的時好(2005年 台湾 135分)■監督 ホウ・シャオシェン ■出演 スー・チー/チャン・チェン/メイ・ファン/ディ・メイ/リャオ・シュウチェン 1981年、ヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞した「悲情城市」を始めとして、台湾の歴史を題材にした数々の作品を…

涼しい。もう秋だ。階前の梧葉、巳に秋声。切ない。 久々に神保町。タイ風カレー。トムヤムクンが美味い。本はあんまり見つからないが、ある学術書が500円であったので買う。図書館の廃棄本なので激安。ほかにも『世界の名著』が一冊欲しかったが、やめてお…