2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

小島本を紹介しておいた。一国史観の問題性というか、一国史観を取ることで「皇国史観」を招来してしまう危険性というか、日本史の捉え方にはまだまだ可能性があるなぁ、と思わされる。本郷本でも、複数王権仮説が取られていたが、歴史の世界はまだまだこれ…

衣笠貞之助『川のある下町の話』(1955)

(108分・16mm・白黒)下町の大学付属病院でインターンを務める青年が薄幸の娘と出会い愛情を深めていく。川端康成の原作を映画化したメロドラマで、衣笠にとって久々の現代劇となったが、本作でも風景や人物を捉えたキャメラの映像美が発揮されている。 '55…

大分県教育委員会の収賄不正採用事件。保管義務のある答案が既に処分済というのも凄すぎるが、捜査資料のパソコンのデータをフル活用して、「不正合格者は解雇、本来の合格者は救済」の処置を取るとのこと。本当にそんなことが出来るのか?と思うが、ぜひや…

『談志百席』(第四期、33集)、家元芸人五十選は、「桂枝雀のこと・その一」。米朝落語の習得において枝雀が秀でた能力を発揮したこと、枝雀が家元に憧れ、家元が枝雀の演技に注文をつけた過去の経緯、「イリュージョン」を演じていた枝雀の深い知性、など…

バカがバカ発言するのを聞いて、心中、ブチ切れる。「その発言は人として終わってるでしょ」と思ったが、ニコニコと優しく、レトリックを駆使しながらの全否定に努める。ケンシロウなら「オマエはもう死んでいる」の一言で終わりだが、人間関係上、そうもい…

13166。372643+13166=385809。処理済。

『市民の国について』(岩波文庫)が復刊されていたので、原書は持っているが、一応買っておいた。 これがなかなかの名著。金のためなら、出来ないことでも出来ます、っていうのが仕事なんですね。パレートの法則が働くとして「稼ぐって何?」「組織って何?…

ウォン・カーウァイ『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(2007)

MY BLUEBERRY NIGHTS フランス・香港合作映画 英語 1時間35分 出演:ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズ 失恋したエリザベスは、元彼の部屋の向いにあるカフェのオーナーにブルーベリー・パイで慰められるが、ある…

エルマンノ・オルミ『ジョバンニ』(2001)

主演:フリスト・ジフコフ、デシスラヴァ・テネケディエヴァ、サンドラ・チェッカレッリ、セルジオ・グラマティコ、サーサ・ヴリチェヴィッチ 16世紀、ルネッサンス時代に実在した、若くして名を馳せた伝説の武将・ジョヴァンニ・デ・メディチの生涯を描い…

ベルリン・フィルのブラームス祭りのチケット争奪戦に参戦するものの、資金力と運とが足りず、結局、あきらめる。来日中止になって欲しい。 勉強は半歩後退、一歩前進。カトリック思想からする近代批判の重要性に気づく。SchmittとかMcLuhanとかいるけど、F…

衣笠貞之助『新・平家物語 義仲をめぐる三人の女』(1956)

(119分・35mm・カラー)大映が掲げる大作主義の下で、吉川英治の「新・平家物語」を原作として製作されたシリーズの一つ。平清盛の青年期を描いた溝口の『新・平家物語』(1955年)に続く本作は、悲劇の武将・木曽義仲を中心に描いており、義仲の妻(京)、…

多少進む。半歩くらい。東京国際ブックフェアって、行ったら良いことあるんだろうか?微妙に優待券だけゲットしていたりするわけだが。

溝口健二『近松物語』(1954)

(101分・35mm・白黒)近松門左衛門の浄瑠璃「大経師昔歴」に、西鶴の「好色五人男」の要素が加味されている。周囲の誤解が元で不義の恋に目覚め、悲劇へと追い込まれる男女の物語。溝口の演出を初めて受けた長谷川は、新たな側面を見せて評価された。 '54(…

相変わらずの体調不良&鬱屈。フィルムセンターで学部の時に顔見知りだった女性を見かけた。とくに話しかけることもなかったけど。

或る変質者の一日

頭イタイ、そして重い。 昨晩も寝付かれず、談志落語を聴いてみるが、やはり重苦しい気分。円生落語に進みつつ、せんねん灸をやったら、眠れた。恐るべし、せんねん灸。 しかし頭は重いまま。そうだ、今日はドイツ語だった。とりあえず出席。 その後、本読み…

数日前、聴いた落語。談志師匠の話し方はカワイイ。 「談志百席 第一期」第一集 三人旅 1.発端 2.びっこ馬 3.鶴屋善兵衛 ボーナストラック: [家元の芸人五十選(一)〜談志百席について〜], 「談志百席 第一期」第二集 1.転失気 2.目黒の秋刀魚 ボーナストラ…

奇書が出版された

某学術系出版社の最新刊で、某思想系学術書が出版されたのだが、これをパラパラ読んで、心底驚愕した。 奇書中の奇書、こんな奇書はこれまで見たことがない。 すぐに反響があるだろうから、怖いもの好きな人はご覧になられると良いと思うが、もしかしたらご…

頭痛い。

9997。362646+9997=372643。本日分未処理。

鬱屈しまくって最低な気分。負のエネルギーがどんどん蓄積されていく。こりゃ環境不適応?自分にとってヤバイ本が発刊されていたので、あわてて読み進めた。とりあえずどんなことが書かれた本なのかは了解した。

リンダ・ハッテンドーフ『ミリキタニの猫』(2006)

THE CATS OF MIRIKITANI アメリカ映画 1時間14分 監督: 出演: ジミー・ツトム・ミリキタニ、リンダ・ハッテンドーフ、ロジャー・シモムラ 2001年9月11日、崩れ落ちるツインタワーの前で平然と絵を描く男性がいた。路上画家ジミー・ミリキタニ(三力…

市民図書館はやはりほとんど使えない。 夜、Hiroumix宅。周囲で悲劇の続くS君とともに、無駄話。バカな女子高生に扮したHiroumixに無遠慮な質問をぶつけられるなど、よく分からないプレイをさせられる。とりあえずそんな顔の女子高生がいたら怖い、と言った…

納得できない。ブレーキを効かせ過ぎているような気もするのだが、どうも停滞感が否めない。体調もイマイチ。 近所の図書館の個室スペースを利用してみる。他の市民と机を並べて本を読む気には到底なれないので*1、これは多少は使えるような気がするが、ただ…

他人の話を聞く。苦しんでいるのは自分だけではないということで。しかし傍から見て自分も含めて意味なく空回りしているだけなのではないかという疑念を募らせつつ。 喫茶店で恋バナ。ウキウキするようなのでは全くなくグダグダでドロドロの濃いーやつだが、…

37893。324753+37893=362646。本日分未処理。

格差本

大竹文雄『格差と希望』(筑摩書房)、小林美希『ルポ“正社員”の若者たち』(岩波書店)を読んだ。 前者は、論檀の経済学的論説を整理の上、著者自身の分析が加えられたもの。読みやすいし勉強になる。「規制緩和悪玉論」を唱えるワーキングプアが既得権者と…

チーチーパッパ、予習はしたものの、欠席した前回に妙な進み方をしていたらしく、初めて見る文法事項(完了形)の入った文章を訳せと当てられてアワアワとなってしまった。 「ムダの会」発行「いける本 いけない本」をパラパラ。大澤の『不可能性の時代』、…

諸々あって、勉強はほとんど進まず。最近は進めているのに進まない停滞状態。何とか頑張るしかない。 樋口一葉『にごりえ』を半分まで聴く。幸田弘子の素晴らしい朗読。この朗読なしに字面だけで理解するのは難しいし、そもそも無駄な努力なように思える。お…