2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「パートタイム民主主義」

『丸山眞男話文集』の第二巻が出ていたので、とりあえず購入。 民主主義というのは、みんなが天下国家のことを、少しは考えるということを前提にしているから非常にやっかいなんだ。民主主義ってのは、みんなアパシー〔apathy 無関心〕になっちゃったらダメ…

夏休みの課題図書を決定する。硬めの分厚い本をチョビチョビ読み進めるのが一番楽しい。

内田吐夢『宮本武蔵 一乗寺の決斗』(1964)

主演:中村錦之助、入江若葉、木村功、浪花千栄子、竹内満、丘さとみ、高倉健 吉岡清十郎、さらに弟の伝七郎との果たし合いで彼らを倒した武蔵は、吉岡一門の総力をあげた挑戦を受けることになる。これが73人の敵を向こうにまわし、武蔵がひとりで戦いを挑む…

昼過ぎ、課題を「成仏」させたら、急速に解放感が襲ってきた。こんなので満足しててもいけないんだけどね。 さて、関西旅行の準備をせねばならない。下鴨神社の古本祭りもあるけれど、なんせ暑いからなぁ。あと『Sanpo magazine』が気になる。関西のジャズ喫…

内田吐夢『妖刀物語 花の吉原百人斬り』(1960)

主演:片岡千恵蔵、水谷良重、木村功、山東昭子、千原しのぶ、沢村貞子、花柳小菊 絹商人の夫婦に拾われた捨て子の次郎左衛門は顔に痣があった。真面目な人柄で商売を大繁盛させるも、見合い相手には化物を見るような目で見られる始末。ある日、吉原で遊女の…

内田吐夢『宮本武蔵 二刀流開眼』(1963)

主演:中村錦之助、入江若葉、木村功、浪花千栄子、阿部九州男、木暮実千代、丘さとみ、高倉健 この章では柳生石舟斎、吉岡清十郎との果たし合いが描かれ、そして生涯最大の敵である佐々木小次郎が登場する。佐々木小次郎に扮する長身の高倉健が長剣の物干し…

昨晩もずっと作業して、今日の夕方にようやく課題が終了。6月からの作業も、とりあえず一旦打ち止め。 5時半頃、渋谷のブックオフへ。洋書コーナーで自分的には掘り出し物をゲット。2冊で700円。 オリンピック。ママでは銅。

「立川談志ひとり会 第二期第十八集 芝居の喧嘩/権助提灯/対談・桂文楽」 あばらかべっそんの桂文楽。ご機嫌である。師匠にタレを取られた話。素晴らしい。 「立川談志ひとり会 第四期第三十八集 お菊の皿/明烏』 これはどっちも志ん朝バージョンが耳に残…

ロサンゼルスオリンピックの開催年かその前年くらいに、ボクははじめて床屋に行き、スポーツ刈りになって帰宅したところ、「カール・ルイス、カール・ルイス」と家族がみんな大喜びだったことを、北京オリンピック開幕の様子を見ながら思い出した。 明日フィ…

タモリの弔辞

……10代の終わりから、われわれの青春は赤塚不二夫一色でした。何年か過ぎ、私がお笑いの世界を目指して九州から上京して、歌舞伎町の裏の小さなバーでライブみたいなことをやっていたときに、あなたは突然私の眼前に現れました。その時のことは、今でもは…

アン・リー『ラスト、コーション』(2007)

色 障ネ 戒 アメリカ・中国・台湾・香港合作映画 中国語 2時間38分 出演: トニー・レオン、タン・ウェイ、ワン・リーホン 抗日運動に身を投じ、工作員となった若き女性ワンは、政府特務機関の長官イー暗殺のため、マイ夫人と名乗り接近する…。極限状態に心酔…

苦悶の末、作業のオチをつけた。レトリックで突っ切った感がなきにしもあらずで、それでも良いんだけど、明日また考え直そう。 福田和也の『週刊現代』連載を立ち読み。エロ漫画編集者・塩山氏へのインタビューによれば、宮崎事件の後、ロリコン雑誌の市場規…

とても暑かった。ムワーという感じ。ひたすら作業の一日。 というわけで、あまり書くことがないのだが、例のIHを観戦しての感想。やはり身体能力に差があるし、選手層にも圧倒的な差がある。パス回しの速さが違う。複雑なゾーンを組んで最初は相手も混乱して…

佐藤忠男氏の講演

2008年3月21日は川喜多かしこ(1908−1993)生誕100年の記念日に当たります。川喜多かしこは、東和商事(現・東宝東和)の社長で夫でもある長政とともに、戦前より数々の優れたヨーロッパ映画を日本に輸入するかたわら、日本映画の海外への普及や、「アート・…

ルネ・クレマン『禁じられた遊び』(1952)

JEUX INTERDITS (87分・35mm・白黒) 1953年9月日本公開。ナチスに両親と飼い犬を殺された難民の少女と村の少年との淡くせつない交流を描いた、ルネ・クレマン監督による詩情豊かな反戦映画。1952年ヴェネツィア国際映画祭でグランプリを受賞。ナルシソ・イ…

作業は大詰め。きっちり仕上げられると良いのだが…。 豪雨に雷。気の毒なことに、雑司ヶ谷のマンホールで作業していた人が流されたらしい。水道橋の神田川で発見されたとのことだ。

内田吐夢『宮本武蔵 般若坂の決斗』(1962)

主演:中村錦之助、入江若葉、木村功、浪花千栄子、阿部九州男、三国連太郎、木暮実千代、丘さとみ 天守閣の暗闇で生まれ変わった武蔵は、沢庵の手によって再び広い世間へと連れ戻され、さらに数年の武者修行を経た後、京都の名門・吉岡道場に現れる。門弟た…

内田吐夢『血槍富士』(1955)

主演:片岡千恵蔵、島田照夫、月形龍之介、喜多川千鶴、田代百合子 (ニュープリント) 中国抑留から帰還した内田吐夢が、伊藤、小津、清水、溝口の協力を得て13年ぶりにメガホンを握った復帰第一作。若様の槍持ちとして東海道を旅する権八は、気立てはいいが…

関ヶ原の戦いが終わり、天下取りの夢がついえた後、剣術を通じた精神の修養が課題になるというのは、まさに大正教養主義の時代環境そのままの設定だなぁ、と『宮本武蔵』を見て思った。 これを過剰に内面化した小学生の自分は、やはり成長過程に問題があった…

「NHKスペシャル 四大文明 中国」

〜黄土が生んだ青銅の王国〜 近年の発掘調査の急速な進展によって、我々の想像を超えた「古代中国」の姿が浮かび上がりつつある。中国に文明が生まれた頃、黄土の大地は一面緑の森で覆われていた。その森はなぜ消えたのか。世界の古代文明の中でも最高水準に…

史上最長のコメントが来て、驚いた。なかなか興味深いので、ほとぼりが冷めたら、分析してみよっかな? インターハイのバスケ決勝が放送されていて、両チームともに黒人選手がいたので驚く。そんななか、よく頑張ったよね。ここから3クリックで某動画が見ら…

万田邦敏『接吻』(2006)

1時間48分 出演 小池栄子、豊川悦司、仲村トオル 孤独なOL京子は、TVモニターに映った殺人者、坂口の笑い顔に心奪われ、裁判を傍聴しながら手紙をしたため坂口に接近していくが…。狂気にも似た、究極の想いの行方を描いた衝撃作!! 評判が良かったので…

内山節『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』

チョッとした名著だった。日本人の自然観とヨーロッパの自然観の相違、近代実証主義の歴史記述批判。ベルクソンの知性と身体を分割する議論で、気づいたことが一つあった。おすすめ。 日本においては、自然とともに、自然の近くで暮らしていた人々にとっては…

飯田橋のブックオフで、渡邊昌美『異端審問』(講談社現代新書)、神野志隆光『古事記と日本書紀』(講談社現代新書)、殿山泰司『三文役者あなあきい伝 PART1・2』(ちくま文庫)を購入。貴重資料も一冊ゲット。殿山の文章は面白いなぁ。 赤塚不二夫が死去。

「グッドウィル廃業 登録スタッフ 6割が転職先確保」

人材派遣大手のグッドウィル・グループ(GWG)の子会社で、日雇い派遣最大手のグッドウィル(GW)が31日、廃業した。違法派遣、給与からの不透明な天引き、労災隠しなど相次ぐコンプライアンス(法令順守)の軽視が最悪の結果を招いた。……同日、派遣…

コメント欄でのやりとりが案外すんなり終了。相手の文脈が見えないままに、コメント欄のような狭い場所で意見交換するのは、やはり簡単ではない。今回のやりとりは割と面白かった。 福田首相が内閣改造。「甘利と中川に代わって、与謝野と伊吹が選ばれたのは…