2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ロマン主義の二面性についての覚え書

その本質を「意思の必然性と事物の構造の欠如」(205)の二原理に求めるBerlinのロマン主義評価は両義的なものである。「あらゆるものは芸術のルールに従うべきである」との「美学的モデルを現実に押しつける試み」は抑圧的側面を持つ(ファシズムの「予測し…

昨日も紹介したように『パンズ・ラビリンス』を深く理解したい人は、Berlinを読むといいです。めちゃくちゃ面白い本です。18世紀以来の西洋芸術の展開(音楽、文学)も驚くほどよく分かります。

昨日、矢沢あい『パラダイス キス』を読了。まとまりがあって良い終わり方だった。「恋も仕事も自分らしさが大事だよね(=自己実現して自分のことを他人に認めてほしい)」、「でも自分って何?分からないし自信もないよ(=カッコイイ男の子が現われて私を…

ギレルモ・デル・トロ『パンズ・ラビリンス』(2006)

PAN'S LABYRINTH スペイン・メキシコ合作映画 スペイン語 1時間59分 監督: ギレルモ・デル・トロ 出演: イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ 1944年スペイン、自由なき暗黒の時代。母が再婚したビダル大尉になじめないオフェリアは、ある…

予知?

ところで昨日見た『サッド・ヴァケイション』で、カゴのなかにウサギが隠れているシーンがあったのだが、どういうわけだか「カゴの中にはウサギがいるな」と分かってしまったのは何故だろうか?サブリミナル的なことがあったのか?それともそういうイメージ…

へとへと。too exhausted。 本を買うって精神衛生にとっても良いのでした。カントの批判哲学 (ちくま学芸文庫)作者: ジルドゥルーズ,Gilles Deleuze,國分功一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/01/09メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 72回この商品…

青山真治『サッド・ヴァケイション』(2007)

136分 監督・原作・脚本: 青山真治 出演: 浅野忠信 石田えり 宮崎あおい 板谷由夏 中村嘉葎雄 オダギリジョー 光石研 斉藤陽一郎 辻香緒里 川津祐介 とよた真帆 ストーリー:国人密航者の手引きをしていた健次は、身寄りのない少年・アチュンを連れ帰り、共…

26800。824564+26800=851364。本日分未処理。

「大思想家」が来日するようで、25日(京都)、29日・30日(東京)が講演日程。ただしどう考えても「大物」とは思えないし、そう思い込むことも難しい。でももしかしたら良いこと言うかもしれないので、野次馬精神だけは発揮するつもり。 さて、『実録・連合…

実録・春きたる 

「1、2、3、4。4駅です。あっ、ごめんなさい。1、2、3、4、5…5駅。あと5駅です。」 春の雨が降る夜更け、最終間際の電車内で四十歳ほどと思しき男女が身体を寄せあっている。酒を飲んできたらしく、頬が赤く染まっている。 「酔ってるね、僕も酔…

マキノ雅弘『昭和残俠伝 唐獅子仁義』(1969)

(89分・35mm・カラー)シリーズ5作目で、マキノにとっては2作目の「昭和残俠伝」。蔵前一家の元代貸・花田秀次郎(高倉)は、殺された親分の復讐のため、雷門一家に斬り込んだ。刑期を終えて仲間のもとへと戻った秀次郎だったが、蔵前一家の身内である樺島一家…

13188。13188+811376=824564。昨日分と合わせ未処理。

18世紀のなぞ

宇都宮先生『カントの啓蒙精神』(岩波書店)を第二章まで読了。大いに啓蒙される。「カントってどうもイメージしていたのと違うなぁ」と最近ずっと引っかかっていたが*1、こういう整理もあるのかと驚いた。 問題はヘーゲルの哲学史にある。「カントの哲学は…

武藤康史氏の本を昨晩も寝る前に読んでいたのだが、「朗読カセット」の収集というのは確かにハマってしまうジャンルかもしれない。高校のとき、国語の授業で色々聞かされた記憶はあるが・・。 あと旧字・旧仮名遣いへのこだわりというのは、やはり福田恒存の…

16631。794745+16631=811376。未処理。昨日のは処理。

ほかの本

あと或る専門書も読んだが、不快だったので紹介は無し。一から十まで大反対。ぼくは『諸君』読んでるから、貴方は『世界』で頑張ってください、という感じ。 昨晩は『思想としての<共和国>』(みすず書房)を読んだのだが、こちらも十分左翼的。しかし日本…

『友だち地獄』

『友だち地獄』を読む。高野悦子と南条あやの自殺が比較され、次のように述べられるのは興味深い。 (二人とも「生の実感を希求してのふるまいである」点で共通するが)…高野が、生の感触を媒介にしてその背後にある自己を確認しようと自らの身体を傷つけて…

『文学鶴亀』

読書系ブログで称賛の嵐だったので読んでみたら、成程これは面白い。興味のある頁を次々に読み進めていくと色んな関連性が見えてくる。何時の間にか8割がた読み終えてしまった。183ページに釘付けになったが、他にも面白い箇所は一杯あって、たとえば「谷沢…

ご飯を食べにいった場所がエライことになってて、なぜこんななのか?と思った。色々本を読んだ。馬鹿な左翼は全滅してほしい。 昨晩は矢沢あい『パラダイス キス』(第3巻)を読了。関西人・矢沢あいのツッコミ描写は相変わらずさすがの出来だが、キャロラ…

24781。24781+769964=794745。明日処理。

正月に松田道雄の『育児の百科』を読んでいて「ほんまにこんなんでええのん?」と思っていたのだが、逐次改訂が施されているようで情報は刷新されているみたいだから、岩波文庫版はそれなりに意味があるのだろうが、それとは別に数日前に品田知美『〈子育て…

McLuhan

宮澤淳一『マクルーハンの光景 メディア論がみえる』(みすず書房)。面白い本だった。『外心の呵責(“The Agenbite of Outwit”)』を精読する第一章はおすすめ。 西洋人が神経を自分の身体の外側に出すプロセスを始めたのは電信が最初である。……電信の発明…

Bacon

Baconやで、ハムちゃうで。エリザベス見たからゆうわけやないけど“Francis Bacon of the Elizabethan age is the great forerunner of the spirit of modern life.”で、Vicoにいってもええねんけど、そやったら反時代気どりの自意識過剰みたいになってまうか…

9チャン、失速。Qキロ地点。 なんか頭いたいわ。ゴダールのわけわからん映画のせいやわ。わけのわからん目のチカチカする映画つくるなコラ。死んで貰います。

ジャン=リュック・ゴダール『JLG/自画像』(1995)

(1995・仏/フランス映画社) ねむい。

ジャン=リュック・ゴダール『フレディ・ビュアシュへの手紙』(1981)

(1981・スイス/フランス映画社)★ローザンヌ市創設500年記念映画 つかれた。

ジャン=リュック・ゴダール『映画史』(1998)

(1998・仏/フランス映画社/BETACAM+ビデオプロジェクタ上映)※全8章を2章ずつ上映 つかれたのはこのせい。

マキノ雅弘『昭和残俠伝 死んで貰います』(1970)

(92分・35mm・カラー)シリーズ第7作で、全9作中最高傑作との呼び声高い。マキノにとっては『血染の唐獅子』(第4作)『唐獅子仁義』(第5作)に続く3本目。料亭の跡取りとして生まれながら、父の再婚がきっかけでやくざになった花田秀次郎(高倉)。刑期を終えて…

シェカール・カプール『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(2007)

Elizabeth: The Golden Age イギリス、フランス 114分 監督:シェカール・カプール 製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ジョナサン・カヴェンディッシュ 脚本:ウィリアム・ニコルソン、マイケル・ハースト 撮影:レミ・アデファラシン 編集:…

ポエム参照。「ぼく自身の形を回復する」まで待たなければならない。具体的には第二弾が全体的に縦長の形に落ち着くまで待つべきだ。粘りが肝要。