2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

廣松メモ

言語の機能は、指示・述定・表出・喚起の4機能。指示・述定機能は、近代哲学・言語理論でいうところの「意味=事物」論に該当。表出機能は「意味=作用」論、喚起機能は「意味=反応論」に該当。そもそも近代哲学は「意識対象―意識内容―意識作用」の三項図…

痴漢冤罪への対処法

映画化されたりして話題であるが、そもそもそこで何がおこなわれたかの立証が難しいことが根本にあるのだから、あえて「痴漢をしたのは私ではない。痴漢をしたと私に言ってきた人こそが、私に痴漢をしたのだ」という逆襲に出る方法もなくはないのではないか…

金正日は首相官邸にテポドンを打ち込め!

数日前のコメント欄で盛り上がった(?)ように、ホワイトカラー・エグゼンプションも場当たり的な政策だったわけですが、教育だったら生煮えの政策でもOKだと思うのは、本当にやめて欲しい。教養はおろか才気も皆無、低能・低学歴の安倍晋三が、教育再生…

和田嘉訓『世界はボクらを待っている』(1968)

世界はボクらを待っている(87分・35mm・カラー) GSブームの頂点に立ったザ・タイガースが初主演した荒唐無稽なSFファンタジー。彼らのサウンドに音波を乱されて地球に不時着したアンドロメダ星の王女(久美)と、グループの人気者ジュリー(沢田)が恋にお…

大島渚『帰って来たヨッパライ』(1968)

帰って来たヨッパライ(80分・35mm・カラー) フォーク・クルセダーズのヒット曲を題名にし、不条理に巻き込まれる3人の学生を彼ら自身に演じさせた大島渚の異色作。日本人と韓国人との自己同一性のあやふやさが繰り返し問われ、物語が一度元に戻ってしまう…

購入した本、マイルス

廣松渉『もの・こと・ことば』(ちくま学芸文庫)、双葉十三郎『愛をめぐる洋画 ぼくの500本』(文春新書)、寺崎昌男『東京大学の歴史』(講談社学術文庫)。 そうそう、昨晩フジテレビでロン・カーターが語るジャズの歴史というをやっていたので、テレビに…

木下順二

同じく未来社のPR誌『未来』2007年1月号は、木下順二追悼特集だ。ぜんぶ読んでしまった。 弘文堂に在籍していた西谷能雄が社内で木下の『夕鶴』を推薦したところ、えらく冷ややかな対応を受け、怒りのあまり1951年に設立したのが未来社、これが世に言う「…

白川静、吉本隆明

平凡社PR誌『月刊百科』2007年1月号を読む。昨年十月三十日に逝去された、白川静の追悼特集。津崎史「私の中の父」の中に凄味のあるエピソードが紹介されている。 亡くなる数日前に幻覚症状があらわれました。天井の模様が原稿に見えるというのです。活字…

あれこれ

ホワイトカラーエグゼンプション、さすがに今通常国会では避けられたようですな。本気で参院選、勝てなくなるもんね。 今日は課題が予想外にうまくいったので非常にうれしい。正月からの過ごし方が良かったみたい。今の自分は考え方の転換点にいると思う(そ…

ぽんかん

ぽんかんって蜜柑と同じなのか、違うのか、とにかく、佐賀産のぽんかんを食べていると、フシギに思えてきた。 「椪柑」と書くらしい。ネットで調べていたら、いつもみかんを食べている「トム」という名前の犬を見つけた。 http://town.netnet.or.jp/ponkan/t…

ぜひ読みたい

面白そうなので、近いうちに入手したい。どうもハムと明太子とコンビニのサラダは恐ろしいことになっているようだ。食品の裏側―みんな大好きな食品添加物作者: 安部司出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/10/01メディア: 単行本購入: 30人 クリック…

グローバル化社会における生存の美学

近代哲学が前提とした主客二元図式は、近代過渡期には確固として存続することになった。〈世界―個人〉の図式は〈国家―個人〉の図式と類比的であり、「産業社会の構築」という外的目的に駆られた、ディシプリナリーな自己形成がイメージされやすかったためだ…

古沢憲吾『ニッポン無責任野郎』(1962)

今日も突撃、フィルムセンター。 ニッポン無責任野郎(86分・35mm・カラー) クレイジーキャッツ主演の『ニッポン無責任時代』が予想以上のヒットとなった東宝が、正月映画として急遽製作した続篇。楽器会社の社員を演じた植木等は前作以上に屈託なく暴れ回…

じつはレニングラード駅

頭イタイ。方向は見えているんだけど。ねぇ。 ケチケチと何のために生きているのか分からないようなのは嫌だと古本屋でE・ウィルソン『フィンランド駅へ』(みすず書房、上下巻)を4900円で購入(古本屋というのがすでにケチか?)。冒頭の4章分(ミシュレ…

マルクス兄弟

神保町にとりあえず行ってみた。200円で岩波文庫を1冊買う。岩波文庫は安いのに、数千円する本と同じくらいか、それ以上のパワーを放つことがあって、さすがは岩波茂雄だ。また鎌倉に墓参りにいかねば。 マルクス兄弟というのがどういう存在なのかまったく知…

きびしい

課題がいくつかあって色々と大変。なぎら健壱『東京昭和30年 下町小僧』(ちくま文庫)とミル(山岡洋一訳)『自由論』(光文社)を古本屋で購入(もちろん逃避)。 『週刊文春』の坪内祐三と小林信彦のコラムを立ち読み。小林信彦の文章に思わずのけぞる。 …

福田歓一死去

ご冥福をお祈りします。朝日ドットコム。 政治学者、東大名誉教授の福田歓一さん死去 近代政治理論の研究を踏まえ、日本の現実政治への発言も続けた政治学者で東京大名誉教授の福田歓一(ふくだ・かんいち)さんが、7日、肺炎で死去した。83歳だった。葬…

メモ

教育と通信 人々は自分が欲する結果を得るために互いに他を利用しあうが、そのとき自分が利用する人々の情緒的および知的性向や同意を顧慮しはしない。そのような利用は、肉体的優越、または地位や熟練や技術的能力の優越、および機械的ないし財政上の道具の…

往来座

持っていた本の上巻が読み終わりそうだったので、下巻を探さねばと思い、とりあえず南下した。ビッグボックスとブックオフなどを見て回るがブツはなし。500円セールで学術書一冊、文庫一冊を買う。 勢い余って池袋まで歩く。「往来座」という古本屋を見つけ…

『女はつらいよ』

東京。車中で勉強。子どもがうるさくて困る。子どものせいではなく、未熟な親が悪いのだが。 田中治彦『ボーイスカウト』(中公新書)読了。ベーデン-パウエルが大英帝国の軍事力衰退を憂えて、軍隊経験のなかから発案したボーイスカウトは、進歩主義教育運…

なんば

妙に疲れて日中ずっと寝ていたが、夕方、なんばに出た。みやげものを買った。 ジュンク堂で本を立ち読み。最寄り駅の喫茶店で1時間半ほど勉強してから帰宅。凍てつくほどの寒さ。 さいきん、安倍晋三の世評の悪さを肌で感じる。参院選で勝ち抜けるには、あ…

溝口健二『雪夫人絵図』

録画してあった溝口健二監督『雪夫人絵図』を見た。が、今日は機嫌が悪いので、感想は後回し。

喫茶店で

勉強。今年前半のうちに極めたいと思っている人の本。ずっと読めなかったのが、急に理解できるようになった。 うざい人が北から帰ってきた。うざい話を小一時間(ではすまないかも…)、聴かされる。余りにうざいので、今日は書かない。

テレビ

近所にできた喫茶店にいってみた。静かで勉強がはかどった。 今日はドラマ「大奥」を途中まで、「明智光秀」を途中から、それぞれ見た。「大奥」はあまりのドロドロぶりに、昼ドラの「真珠婦人」を思い出してしまった。女性受けする要素はつよいかもしれない…

佐藤忠男『溝口健二の世界』

まだ半分くらいしか読んでいないけれど、この著者はただの男ではない。つまらないギャグを言っている場合ではないくらい、この本は素晴らしいと思う。 新派劇の文化圏内から出発した日本映画界にあって、溝口は、立身出世する男の犠牲となって零落しつつも、…

山田洋次『武士の一分』(2006)

山田洋次監督。観てきました。 壇れいばかり見ていた、といっても過言でありませんが、懸案となっていたキムタクの演技にもいちおう目を光らせてきました。なんといっても脚本が結構うまくできているので(「安心して観られる正月映画」の域ではまずまずの高…

明けましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします。