2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

川島雄三『花影』(1961)

(99分・35mm・カラー)男どもに求められては捨てられた銀座のホステス(池内)が、人生への絶望の度を淡々と深め、ついに自死を選ぶまでを綴った大岡昇平文学の映画化。池内淳子の代表作であり、ヘッドライトに照らされた夜桜のシーンは後期川島メロドラマ…

『夕凪の街桜の国』

早稲田松竹は初めてだったが、音が響いて、わりと良い感じだった。早稲田の学生らしき観客が大勢いて、すごく良い雰囲気だった。早稲田大学の学生は自分のなかの大学生イメージを忠実になぞっている感じで、勝手に好感をもっている。受験はしなかったが。夕…

岩井俊二『花とアリス』(2004)

上映時間 135分 監督 脚本 音楽 岩井俊二 出演もしくは声の出演 鈴木杏 、蒼井優 、郭智博 、相田翔子 、阿部寛 、平泉成 、木村多江 、坂本真 、大沢たかお 、広末涼子 、ふせえり 、ルー大柴 、アジャ・コング 、叶美香 、伊藤歩 、中野裕之 、虻川美穂子 …

坪島孝『だまされて貰います』(1971)

製作=東宝=渡辺プロ 1971.04.29 7巻 2,646m 97分 製作 渡辺晋 田波靖男 監督 坪島孝 監督助手 砂原博泰 脚本 田波靖男 撮影 上田正治 音楽 萩原哲昌 美術 竹中和雄 録音 林頴四郎 整音 東京映画 照明 羽田昭三 編集 広瀬千鶴 配役 伊賀良太郎 植木等 竹田 …

松林宗恵『ふしぎな國・日本』(1983)

制作:1983年 日本 監督:松林宗恵 製作:荒木正也 脚本:紺野八郎 撮影:長沼六男 出演:中井貴一/紺野美沙子/森繁久彌/植木等/財津一郎/小松政夫/中村メイコ/高峰三枝子/なべおさみ/小堺一機 103分 都会の金持ちの父親(植木)と田舎の頑固親父(…

江藤淳と山川方夫

昨日は久し振りに江藤淳を読み返していたのだが…。 そのうちに私にある転換がおこった。ひと言でいえば、私はある瞬間から死ぬことが汚いことだと突然感じるようになったのである。さりとて人生に意味があるとは依然として思えなかったので、私には逃げ場が…

「共産党の宮本顕治・前名誉議長が死去」

電車のなかでサラリーマンが読んでいた「夕刊フジ」を盗み見て知った。朝日ドットコム(2007年07月18日20時44分)。 日本共産党の中央委員会議長、同幹部会委員長などを歴任し、40年近く同党の最高指導者だった宮本顕治(みやもと・けんじ)氏が18日午後…

川島雄三『續 飢える魂』(1956)

(97分・35mm・白黒)『飢える魂』の続篇で、二組の愛人たちの恋の行方が語られる。困難な撮影条件下での製作であったため、ロケハンもせずにロケ撮影をしたということだが、全国ロケは作品の大きな魅力ともなっている。フランキー堺、葉山良二など豪華な顔…

川島雄三『飢える魂』(1956)

(79分・35mm・白黒)若い人妻、子持ちの寡婦が、それぞれに訪れた新しい恋に心を揺さぶられながら、新たな人生へと踏み出すこともできない。二人の女性を通して、女として、母として生きることの矛盾がくっきりと浮かび上がる。本作で初出演の小林旭が未亡…

夕方、演説。その後、飲み会。いろいろと勉強になった。

写真

マイケル君、さようなら

今朝八時頃、マイケルが息を引き取った、と電話があった。 四日ほどまえから、何も食べないで、台風を避けて、小屋でずっと寝ていたのだそうだ。今朝になって小屋から出て、いつものように吠えたというが、その声はいつもとは違った調子のものだったらしい。…

古谷実『わにとかげぎす』

『僕といっしょ』『ヒミズ』『グリーンヒル』『シガテラ』と読んできたが、今回も面白かった。テレビとネットとマンガとコンビニがあれば、そこそこ満足して暮らしていけてしまう「動物化」の時代に、さて、幸福とは何だろう、人間関係とは何だろうという、…

談志師匠

久しぶりにMXテレビ「談志・陳平の言いたい放題」をチラ見。「竿屋〜竿竹〜」「オイ、金玉のネェ奴がこっちへ来るゾ」というギャグを談志師匠が披露していた。

ショーペンハウアー

静かに読書三昧。ここ数日、社交に精を出していて、余りハードに勉強をしていなかったので、脳味噌の働きが快調だった。 ところで、先日、HiroumixとオタクのO君がマンガを企画している話を聞かされたのだが、仏教的世界観と中世ヨーロッパを何とか融合でき…

会合の後、飯田橋で映画を観ようかと思ったのだが、しんどいので映画は止めにした。サテンにて、まだそこまで実現性は無いが、引越すとすれば何処に引っ越すか、考えて、それなりに充実。

池袋でHiroumix氏とダベる。読書系ブログ・映画ブログの分析(坪内祐三=早稲田系、福田和也=慶応系)、『チェーザレ』が如何に面白いか、などを力説。 その後、漫画・アニメ等、オタク文化について該博な知識を有するO氏が合流。『Death Note』が終了し、…

古澤憲吾『日本一のゴマすり男』(1965)

110分 カラー 東宝スコープ スタッフ 製作 渡辺晋 森田信 監督 古澤憲吾 監督助手 丸輝夫 田中寿一 河崎義祐 脚本 笠原良三 撮影 斎藤孝雄 音楽 宮川泰 萩原哲昌 美術 小川一男 録音 増尾鼎 キャスト 中等 植木等 細川眉子 浜美枝 中等一郎 中村是好 中節子 …

古澤憲吾『日本一のゴリガン男』(1966)

出演 植木等 浜美枝 進藤英太郎 野川由美子 藤村有弘 田中邦衛 藤田まこと 左卜全 人見明 桜井センリ 頭に怪我をして長期にわたり昏睡していた日本等(植木)は、目覚めて見ると頭の回転が1000倍になっていた。スーパー頭脳を獲得した日本等はある商事会…

水曜日は休養日なので、今日オープンの飯田橋ブックオフに出かけた。非常に見ごたえのある棚で感心する。開店後1時間くらいだったが、105円棚はあきれるほどの虫食い状態。セドラーが猛威を奮っていた。 定期テスト期間だったからかもしれないが、中学生くら…

フランソワ・トリュフォー『日曜日が待ち遠しい!』(1982)

公開:1982年 監督:フランソワ・トリュフォー 主演:ファニー・アルダン、ジャン=ルイ・トランティニャン、フィリップ・ローデンバック、カロリーヌ・シホール、フィリップ・モリエ=ジュヌー、グザヴィエ・サンマカリー 殺人の疑いをかけられた社長を救う…

フランソワ・トリュフォー『ピアニストを撃て』(1960)

公開:1960年 監督:フランソワ・トリュフォー 主演:シャルル・アズナヴール、マリー・デュボワ、ニコル・ベルジェ、ミシェール・メルシエ、アルベール・レミー、クロード・マンサール、ダニエル・ブーランジェ、リシャール・カナヤン しがない場末の酒場へ…

堀北真希

上の話をちょっと補足しておくと、かつては「官僚制批判」「規制緩和」を叫ぶことで示されていた左翼的スタンスが、とうの昔から新自由主義に向かう体制イデオロギーと共振するようになっている事実に、いいかげん古館は気付かなければならない*1。このねじ…

古館と安部

報道ステーションで安部首相と古館が激突、と言っては大袈裟だが、ともかく首相が出演。農相問題では古館が健闘していたものの、小泉のときからずっと古館は「規制緩和」「分かりやすい政治」を無批判に信奉する悪い傾向があり、今回もそれが見られた。 民営…

新文芸座に行くことを夢見て頑張ったのだが、もちろん夢で終わった。しかし作業も進んだし、まあまあ充実したので結果的にはオーライだった。 帰宅したらテレビで参院選予想。自民党、どのくらい負けるのか?期待はするんだが、内閣支持率の世論調査を見ても…

Arendt

『UP』7月号、長谷部先生のエッセイ。バーリンのArendt評。「深遠な哲学的ないし歴史学的思想について何の議論、何の証拠も提出していない」。「彼女の著作はすべて、いわば形而上学的な自由連想の流れです。彼女は一つの文章から次の文章へ。その間に何の…

「学校ぐるみで成績向上「不正」の疑いも 足立区立小」

2007年07月08日、朝日ドットコム。 東京都足立区の区立小学校で、区独自の学力テストの採点から障害のある児童3人を外したことが明らかになった。なぜ問題は起きたのか。区教委は7日の会見で「今後の調査を待ちたい」と明言を避けたが、教育関係者からは、…

新党日本

田中康夫氏のメッセージ。 新党日本をサポートして下さる皆さまへ 本日(7月5日)の役員会に於いて、新党日本総務会長の滝実衆議院議員、同幹事長の荒井広幸参議院議員から、解党の要求が有りました。/代表の田中康夫は、これを拒否しました。/これから…

薬師丸ひろ子

こんな技術もあるんだな。三角なところをいざクリック。 今年に入ってからの半年をすごく雑に振り返ってみるとすると、マキノの次郎長、内田吐夢『大菩薩峠』、黒木和雄『祭りの準備』などと並んで、やっぱり相米慎二は意外と沁みてきたよなぁ、という感じ。…

正直言って、疲れている。何に疲れているかって、色々だが、映画を観るのにも、率直にいって疲れてきた。 ただ夜、にんにくを食べながら、とりとめのない話をして、良い気分転換になった。あと今日は映画館に寄る前に、ちょっと外市の様子を見てきたが、なん…